QRコードの作り方|店頭POP・地図・Wi-Fi案内を無料で作成し印刷する手順

車検のご案内はがきに予約ページのQRコードを入れたい。店頭のPOPから口コミの投稿ページへ案内したい。待合室の来客用Wi-Fiを、パスワードを読み上げずに使ってもらいたい。整備工場や車販店でも、QRコードを作る場面は増えています。作るのは簡単ですが、印刷してから「読み取れない」「リンク先が消えていた」と気づくと、刷り直しになります。この記事では、QRコードの仕組みと登録商標の表示、入れる内容の種類、誤り訂正レベルの選び方、印刷サイズと余白、読み取りテストと運用の注意点を、開発元のデンソーウェーブが公開している情報に沿って説明します。最後に、整備システム・整備ソフト DREAM POWER に入っている無料の業務ツール群 DP-BOX TOOL の「DPCode」での作り方を紹介します。

QRコードとは:仕組みと登録商標の表示

QRコードは、縦と横の2方向に情報を持たせた2次元コードです。開発したのは株式会社デンソーウェーブ(当時は現在の株式会社デンソーの一事業部)で、1994年に発表されました。名前の「QR」は「クイック・レスポンス」に由来します。デンソーウェーブの紹介によると、最初に広く採用されたのは自動車部品業界の「電子かんばん」で、生産から出荷、伝票作成までの管理に使われました。自動車の業界とは縁の深いコードです。

3つの隅にある四角い印は「切り出しシンボル」と呼ばれ、読み取り機がどの向きからでもコードの位置をつかめるようにするための目印です。規格は1999年に JIS(JIS X 0510)、2000年に ISO(ISO/IEC 18004)として定められています。

費用と表示の決まりも押さえておきます。デンソーウェーブは、規格化されたQRコードについて特許の権利行使をしないと宣言しており、JIS や ISO の規格に沿ったQRコードの作成や読み取りに使用料は要りません。商用で使う場合も同じです。一方、「QRコード」という名称は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。チラシや画面で「QRコード」という言葉を使うときは、登録商標文を添えます。

「QRコード」の登録商標文の書き方

「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標で、名称を使う印刷物や画面には登録商標文を添えるよう同社が案内しています。和文の例は「QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です」、英文の例は「QR Code is a registered trademark of DENSO WAVE INCORPORATED in Japan and in other countries.」です。書体や文字サイズの制限はなく、読みやすい大きさで、QRコードの名称を使った画面や印刷物ごとに掲載します。掲載場所はデザインに合わせて決めてかまいません。登録商標文を載せれば名称の利用に手続きは要らないとされています。なお、規格化されたQRコードそのものは特許の権利行使がされないため、作成や読み取りに使用料はかかりません。チラシの隅に一文を入れる習慣をつけておけば十分です。

QRコードに入れる内容の種類と整備工場・車販店での使い道

QRコードの中身は文字の並びです。ただし、決まった書き方で文字を並べると、読み取ったスマートフォンが「これはWi-Fiの設定だ」「これは連絡先だ」と判断して、接続や登録の画面を開きます。作成ツールの多くは、種類を選んで項目を埋めるだけで、この書き方に自動で組み立ててくれます。

種類読み取ると整備工場・車販店での使い道
URLブラウザでページが開く予約フォーム、在庫車の一覧、口コミの投稿ページ、LINEの友だち追加用URL
地図地図の位置が開く初めて来店するお客様への道案内、代車の返却場所
Wi-Fi接続の確認画面が開く待合室や商談スペースの来客用Wi-Fi
連絡先(vCard)連絡先として保存できる営業担当の名刺の裏面
電話電話をかける画面が開くロードサービスや夜間受付の番号を貼るステッカー
メール、SMS宛先入りの作成画面が開く見積依頼や写真送付の受付
テキスト文字が表示される部品棚の品番や保管場所のラベル

LINE の友だち追加や Googleマップの店舗ページのように、サービス側が案内用のURLを発行している場合は、そのURLをそのままURLとして入れるのが確実です。短縮URLサービスを挟む方法もありますが、そのサービスが終了すると印刷済みのQRコードが一斉に使えなくなります。

来客用Wi-Fiのコードは、読み取った人がそのまま接続できます。掲示する場所は、店内のお客様の目に入る範囲に限ってください。社内用のネットワークとは分けておくのが安全です。

QRコードに入れる内容の選び方

QRコードに入れられるのはURLだけではありません。Wi-Fi、連絡先(vCard)、電話、メール、SMS、地図、テキストといった種類があり、決まった書き方で入れると、読み取ったスマートフォンが接続や連絡先登録の画面を自動で開きます。整備工場や車販店なら、車検の予約フォームのURLを案内はがきに、来客用Wi-Fiを待合室に、営業担当の連絡先を名刺の裏に、と使い分けられます。中身が多いほどコードは細かくなり、小さく印刷すると読み取りにくくなります。URLは余計な追跡用の文字列を削り、できるだけ短くしてから入れてください。外部の短縮URLサービスは便利ですが、サービスが終わると印刷物のコードがすべて使えなくなるため、長く掲示する物には自社のURLをそのまま入れるのが無難です。

QRコードの誤り訂正レベル(L・M・Q・H)の選び方

QRコードには、汚れたり一部が欠けたりしても中身を復元できる「誤り訂正機能」があります。復元できる割合は4段階から選べ、デンソーウェーブの仕様では次のとおりです。

レベル復元できる割合(コードワード)向いている場面
L約7%汚れにくい環境で、入れるデータが多いとき
M約15%一般的な用途。多くの運用はこのレベル
Q約25%工場など汚れやすい場所に貼るとき
H約30%汚れやすい場所。中央にロゴを重ねるとき

レベルを上げるほど壊れに強くなりますが、その分データが増え、同じ内容でもコードが大きく、細かくなります。デンソーウェーブは、一般的には M(15%)で運用されることが多いとしています。工場のように汚れやすい環境では Q や H を、汚れにくい環境でデータ量が多いときは L を選ぶこともあるという案内です。

整備工場で考えると、事務所の中の掲示や紙のチラシなら M で足ります。ピットの近くに貼るラベルや、屋外の看板のように油汚れや日焼けが心配な場所は、Q か H にしておくと安心です。中央に会社のロゴを重ねる場合は、ロゴの分だけコードが隠れるので H を選びます。

誤り訂正レベルは用途と貼る場所で決める

QRコードの誤り訂正レベルは、汚れや欠けがあっても中身を復元できる割合のことで、L(約7%)、M(約15%)、Q(約25%)、H(約30%)の4段階です。開発元のデンソーウェーブによると、一般的には M で運用されることが多く、工場など汚れやすい環境では Q か H が選ばれます。レベルを上げると壊れに強くなる代わりにデータが増え、同じ内容でもコードが大きく細かくなります。整備工場の事務所に貼る案内やチラシなら M、ピット周りや屋外の看板のように油汚れや日焼けが心配な場所は Q か H が目安です。中央に会社のロゴを重ねるとその部分が隠れるため、H にしたうえで、配る前に実際のスマートフォンで読み取れるかを必ず確かめてください。

QRコードの印刷サイズと余白(マージン)の目安

QRコードの大きさは「バージョン」と「セルの大きさ」で決まります。セルとは、コードを作っている白と黒の小さな四角のことです。バージョンは1から40まであり、最小のバージョン1は縦横21セル、そこから4セルずつ増えて、バージョン40は177セルになります。入れる文字が多いほど、誤り訂正レベルが高いほど、大きなバージョンが必要になります。

デンソーウェーブの FAQ では、一般的なレーザープリンタで印字できる最小のセルはおよそ0.17mmで、バージョン1なら約3.57mmが最小サイズという計算例が示されています。ただしこれは専用の読み取り機を前提にした限界値です。スマートフォンで少し離れて読んでもらうPOPやはがきでは、これよりずっと大きく刷ってください。最大サイズに制限はありませんが、大きすぎても読み取り機の範囲に収まらなくなります。

見落としやすいのが余白です。コードの周りには、何も印刷しない余白(マージン)を上下左右それぞれ4セル分以上とる必要があります。デザインの都合で写真や枠線をコードのすぐ横まで寄せると、読み取れなくなる原因になります。

  • 色:基本は白い背景に黒です。色を付ける場合は、背景を明るく、コードを濃くして、濃淡の差を大きく保ちます
  • 透明な素材:透明な袋やフィルムに印刷すると、白い部分が透けて読み取りがかなり難しくなります
  • 画像の形式:チラシや看板など拡大して使うものは、拡大しても粗くならない SVG か、1024px 以上の大きめの PNG で保存します
  • コードが大きすぎて入らないとき:入れる文字を減らす(URLを短くする)、誤り訂正レベルを下げる、の順で検討します

QRコードの印刷サイズと余白の決め方

QRコードの印刷サイズは、セルの数(バージョン)と1セルの大きさの掛け算で決まります。バージョン1は21×21セル、最大のバージョン40は177×177セルで、入れる文字が多いほどセル数が増えます。デンソーウェーブの FAQ では、一般的なレーザープリンタの最小セルを約0.17mmとして、バージョン1の最小サイズを約3.57mmと計算していますが、これは専用の読み取り機での限界値です。スマートフォンで読んでもらう店頭POPや案内はがきでは、これより十分に大きく刷ります。そのうえで、コードの周りに上下左右それぞれ4セル分以上の余白をとってください。余白に写真や枠線がかかると読み取れなくなります。色は白地に黒が基本で、透明な素材への印刷は避けます。

QRコードの読み取りテストとリンク切れを防ぐ運用

QRコードの失敗の多くは、作った直後ではなく、刷ってから見つかります。印刷に回す前と、掲示を始めてからの2回、確認の手順を決めておくと防げます。

  1. 画面で読む:作ったコードを画面に表示し、自分のスマートフォンで読み取って、開くページや接続先が正しいかを確かめます
  2. 機種を変えて読む:iPhone と Android など、社内にある別の機種でも読み取ります。まる型やひし形のドットは、機種によって読みにくいことがあります
  3. 実寸で刷って読む:実際の紙に実際の大きさで試し刷りし、お客様が立つ位置や机に置いた距離から読みます
  4. 掲示後も定期的に読む:リンク先のページを作り直した、URLが変わった、キャンペーンが終わった、といったときに、古いQRコードが残っていないかを見直します

リンク切れはQRコードでは気づきにくい問題です。ホームページを作り直すと、ページのURLが変わることがあります。印刷物に載せたURLの一覧を控えておき、ホームページを変えるときにその一覧を制作担当に渡すと、古いURLから新しいページへの転送を設定してもらえます。

車検の案内はがきにQRコードを入れる場合は、宛名や文面の配置とあわせて確認すると手戻りが減ります。はがきの宛名印刷と差し込みの方法は車検案内はがきの宛名印刷で、看板やPOPに載せる写真の軽量化は在庫車写真のリサイズと一括圧縮で説明しています。

読み取りテストは3回、リンクは掲示後も確認

QRコードは、印刷する前に3つの確認をしておけば刷り直しをほぼ防げます。1つ目は画面に表示したコードを自分のスマートフォンで読み、開くページが正しいかを見ること。2つ目は別の機種でも読むことで、ドットをまる型やひし形にした場合は機種によって読みにくくなることがあります。3つ目は実際の紙に実寸で試し刷りし、お客様が立つ位置から読むことです。掲示を始めた後は、リンク先のURLが変わっていないかを定期的に確かめます。ホームページの作り直しやキャンペーン終了でページが消えると、QRコードは何も表示しないまま残り続けます。印刷物に載せたURLを一覧にして控えておけば、サイトを変えるときに転送の設定を頼めます。

DP-BOX TOOL の DPCode でQRコードを作成する手順

DPCode は、URLや文字列をQRコードの画像にする DP-BOX TOOL の「QRコード作成」ツールです。整備システム・整備ソフト DREAM POWER の「サービス」>「便利ツール」から開けます。追加料金も回数制限もなく、インストールや会員登録も要りません。開き方はDP-BOX TOOL の開き方にまとめています。

  1. 作りたい種類をタブで選びます。URL、テキスト、メール、電話、SMS、Wi-Fi、連絡先、地図の8種類です
  2. 表示された入力欄を埋めます。入力すると右側のプレビューがその場で変わります
  3. 「設定」で画像サイズ(256px〜2048px)、誤り訂正レベル(L・M・Q・H)、余白、中央のロゴ画像を決めます。印刷するなら1024px 以上か SVG を選びます
  4. 必要なら「形・ふち」でドットや3すみの目の形、枠と文字を、「カラー」で色を選びます
  5. 「PNGで保存」か「SVGで保存」で画像を書き出します。「画像をコピー」「印刷」も使えます

中央にロゴを入れる場合、ロゴの大きさは「小さめ(読み取り優先)」から「特大」まで選べます。大きくするほど読み取りにくくなるため、誤り訂正レベルを H にして、実機で確認してください。ドットの形は「四角」が最も読み取りやすく、まる型やひし形は読み取り機によって認識しにくいことがあります。不安なときは誤り訂正レベルを Q か H にします。

来客用Wi-Fiや店舗のURLなど繰り返し作るものは、「よく使う設定」に名前を付けて保存できます。保存先はお使いのブラウザの中なので、別のパソコンやシークレットウィンドウでは呼び出せません。入力した内容はブラウザの中でQRコードになり、サーバーには保存されません。データの扱いはDP-BOX TOOL のデータの扱いで詳しく説明しています。

DPCode でできることと使い分け

DPCode は、URL、テキスト、メール、電話、SMS、Wi-Fi、連絡先(vCard)、地図の8種類の内容をQRコードの画像にする無料のツールで、整備システム・整備ソフト DREAM POWER の「サービス」>「便利ツール」から開きます。画像サイズは256pxから2048pxまでの4段階、誤り訂正レベルは L(約7%)から H(約30%)まで選べ、中央にロゴも入れられます。ドットの形、3すみの目の形、枠と文字、色も変えられ、背景を透過にすればチラシの上に重ねられます。保存形式は、写真や資料に貼るなら PNG、看板や印刷物のように拡大するものは SVG が向いています。ツールの画面にも「QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です」と表示されているとおり、印刷物にはこの一文を添えてください。配る前の実機での読み取り確認は欠かせません。

よくある質問

QRコードを商用のチラシに使うのに費用はかかりますか?
デンソーウェーブによると、JIS や ISO の規格に沿ったQRコードの作成や読み取りに使用料は要らず、商用でも同じです。「QRコード」という名称を使うときは、登録商標文を添えてください。
作ったQRコードに有効期限はありますか?
QRコード自体は中身の文字を図にしたものなので、期限はありません。読み取れなくなるのは、リンク先のページが消えたときや、短縮URLのサービスが終わったときです。
色付きのQRコードでも読み取れますか?
色の組み合わせによっては読み取れる場合があります。背景を明るく、コードを濃くして、濃淡の差を保つのが前提です。デンソーウェーブは基本を白地に黒としているので、色を付けたら必ず実機で確かめてください。
ロゴを入れたら読み取れなくなりました。
ロゴを小さくするか、誤り訂正レベルを H に上げてください。DPCode では、ロゴの下地を「白い四角を敷く」「ふち取りだけ」から選べるので、設定を変えて実機で読み比べてください。
整備ソフトでおすすめの機能として、QRコード作成は使えますか?
整備システム・整備ソフト DREAM POWER では、DP-BOX TOOL の DPCode として追加料金なしで使えます。整備ソフトのおすすめを機能で比べたい場合は、整備システム比較で40製品の比較表を確認できます。

出典・参考資料

記載内容は2026年10月8日時点で公表資料を確認したものです。DP-BOX TOOL の機能は整備システム・整備ソフト DREAM POWER のアップデートで変わることがあります。

DP-BOX TOOL は整備システムの標準機能です

PDF・CSV・画像・宛名印刷など16種類の業務ツールは、整備システム・整備ソフト DREAM POWER に含まれています。追加料金・回数制限はありません。ご利用中の方は最新版へのアップデートと開き方を、まだお使いでない方は整備システムの資料と使い方をご案内します。

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